外来診療

肺炎球菌ワクチン

接種対象者

  • 65歳以上の高齢者の方
  • 肺炎球菌による疾患に羅漢する危険性が高いと医師が判断した方

ワクチンの種類と金額

商品名ニューモバックスプレペナー13
接種価格/回11,000円(税込)15,400円(税込)
血液型抗原の種類23価多糖体ワクチン13価結合型ワクチン
23種類13種類
特長肺炎をおこしやすい肺炎球菌をカバーできる範囲が広い免疫誘導効果が高く、抗体ができやすい
接種の種類定期接種・任意接種
(公費助成あり)
任意接種
(公費助成なし)

定期接種:市区町村が主体となって実施する予防接種
任意接種:希望者が各自で受けることができる予防接種

接種方法

2種類の肺炎球菌ワクチンを併用することで、より高い予防効果と重症化抑制が期待できると臨床研究で明らかにされています(※1)。

※1:日本感染症学会/日本呼吸器学会 合同委員会
65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方

1. はじめての方

  • プレベナー13を接種→1年~4年以内にニューモバックス接種
  • プレベナー13を接種→ニューモバックスを接種

2. ミューモバックス接種済の人

  • 1年以上期間を空けてプレベナー13を接種

インフルエンザワクチン(※2)と肺炎球菌ワクチンを併せて接種することをおすすめします。
インフルエンザウイルスに感染すると、肺に通じる空気の通り道にある細胞が壊され、細菌が肺に侵入しやすくなり、肺炎を引き起こすことがあります。特に加齢により免疫力が低下している高齢者では、インフルエンザがきっかけで肺炎を起こす場合もあります。
そのため高齢者の肺炎予防では、インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンを併せて接種することが大切です。
※2:インフルエンザと肺炎

「肺炎球菌ワクチン」を接種した方がよい理由

理由①日本人の死亡要因の割合は肺炎が5位

とくに65歳以上の高齢者では、加齢とともに肺炎で亡くなる割合が高くなる傾向にあります。(※3)
※3:厚生労働省「平成30年(2018)人口動態統計月報年計(概数)の概況

理由②肺炎を引き起こす原因菌は「肺炎球菌」が第一位

65歳以上の高齢者の肺炎の原因菌としてもっとも多いのが「肺炎球菌」と呼ばれる細菌です。(※4)
一般に肺炎球菌が引き起こす感染症は「肺炎球菌感染症」と呼ばれており、肺炎をはじめ、気管支炎や中耳炎、髄膜炎など、さまざまな病気の原因となります。免疫機能が低下している高齢者は感染しやすく、とくに重症化する可能性があります。また肺炎球菌は新型コロナウイルス感染症の重症化リスク要因の1つ、COPD(慢性閉塞性肺疾患)(※5)を悪化させる病原体でもあるため、早めの予防が大切です。

※4:社団法人 日本感染症学会「肺炎球菌ワクチン再接種に関するガイドライン

※5:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症 診療の手引き

理由③高齢者は初期症状がほとんど見られず重症化する可能性も

初期症状では発熱や咳、痰など風邪とよく似ていますが、重症化すると入院が必要な場合や、命に関わる危険性もあります。とくに65歳以上の高齢者は初期症状がほとんど見られず、気づかないうちに重症化してしまうこともあります。

「肺炎球菌ワクチン」とは?

肺炎球菌感染症を引き起こす「肺炎球菌」は90種類以上あり、それぞれの種類(血清型)に対して抗体(免疫)をつける必要があります。当院には肺炎球菌感染症に対して2種類のワクチンがあり、それぞれ対象とする肺炎球菌の種類が異なります。

個々に接種することはもちろん、2種類を併用することでより広範囲の肺炎球菌をカバーすることができます。

  • 肺炎球菌ワクチンは、すべての肺炎を予防するものではありません。

肺炎球菌ワクチン接種についてよくある質問

ミューモバックスの接種には、補助金(公費助成)はありますか?

公費助成はあります(65歳の方のみ対象)。

過去に別の病院で肺炎球菌ワクチンを接種したことがありますが、東京ミッドタウンクリニックで追加接種を受けられますか?

他院で接種した場合には、必ず接種歴をお伺いしております。他院での接種時期と接種したワクチン名をご確認の上、当院へお問い合わせください。

副作用はありますか?

軽い副作用として、注射部位の腫れ、違和感、筋肉痛などの症状がでる場合があります。ごく稀にではありますが、重い副作用の症状が発生することもあります。(※6)

※6:厚生労働省「肺炎球菌感染症(高齢者)

以前、肺炎にかかったことがあるのですが接種できますか?

過去に肺炎や肺炎球菌感染症にかかったことがあったとしても、ワクチンの接種はできます。病歴がある場合は、必ず医師にお申し出ください。