お知らせ
吉形医師の研究が米国の医学専門誌『Journal of Nutrition & Food Sciences』に掲載されました
当クリニック婦人科 吉形玲美医師と、医療法人社団進興会せんだい総合健診クリニック(院長 石垣洋子医師)で実施しているエクオール産生能(※1)と腸内環境の関係についての研究が、2018年4月12日にオランダのアムステルダムで行われた国際栄養健康学会『19th International Congress on Nutrition & Health』にて発表され、米国の医学専門誌『Journal of Nutrition & Food Sciences』オンライン版(2018年5月10日付)に掲載されました。
本研究は、せんだい総合健診クリニックの協力のもと、尿中のエクオール量(エクオール産生能)と腸内環境検査および食習慣調査を実施。その結果、下記のような結果が示されました(被験者58名)。
- 1. エクオール産生菌そのものはほとんどの人が保有している(96%)が、エクオールを実際に産生できる人は少ない(22.4%)。
- 2. エクオール産生能がある人は腸内細菌の多様性(※2)が高い傾向が見られる。
- 3. 腸内細菌の多様性には、食習慣や生活習慣が影響している。腸内細菌の多様性が高い人は、根菜類、果物、ヨーグルト・乳酸菌、きのこ類の摂取が多い傾向が見られ、コーヒー摂取、喫煙習慣が少ない傾向がある。
※1 体内でエクオールを作る力のこと
※2 腸内環境を形成するうえで、性質の異なる様々な種類の腸内細菌が存在していること
【電子ポスター】
※当ページの内容は「2018年5月10日」時点の情報です。